先日、社会起業大学のソーシャルアントレプレナーシップ論で講話。
私がIT顧問、コンサル、講師など複数の仕事をしているところから、パラレルワーカーとして話をしました。
そこで参加者から
「ITコンサルで独立するにはどんなスキルがあれば良いのか?」
という質問をもらいました。
私は、もし独立して中小企業向けにコンサルするなら、以下の3点があると良いと考えてます。
- 全般的なITの知識(特にPM)
- 話を理解して整理する力
- Officeの知識
全般的なITの知識
これは言うまでもなくあった方が良いです。
中小企業の場合、相談内容は多岐に渡ります。
「顧客管理システムと、ネットワーク切り替えと、HP刷新をしたい」
となった時に、
「ウェブは、、、」とか「ネットワーク苦手なんです、、、」とか言ってもはじまりません。
クライアントはもっと苦手ですし、それを解決したくて日々悩んでいるんです。
IT業界に長くいたり、基本情報、応用情報を持っている人であれば、特定の分野でスペシャリストではなくても、ある程度分かると思います。
必要なら勉強すれば良いんです。
実際の具体的な作業は、その道のスペシャリスト(ITベンダー)にでアウトソーシングしても問題ありません。
むしろ、実作業未経験の分野に関しては、アウトソースした方がスムーズに進みます。
具体的な作業をアウトソーシングする代わりに、プロジェクトマネジメントをしっかり進めてください。
話を理解して整理する力
- クライアントの目的・目標を理解する
- それを達成にはどういう方法があるのか考える。
- 達成する方法をクライアントの言葉で伝える
という一連の流れの中では、
- クライアントが業務で使っている単語で話を聞き
- ITの専門家として考え
- クライアントの頭にある単語で話す
ということが必要です。
これが、思ってるよりも難しいかもしれません。
ITコンサルやSEとして雇われている時にもこのスキルは使っていたと思います。
が、その時に話していたのは、クライアント企業の中で比較的ITが出来る人だったはずです。
もしITコンサルとして独立するなら、もっと色々な人と話す機会が増えます。
「ITって何?」
「パソコン嫌い!」
という方もいらっしゃいます。
なので、より一層、話を聞いて理解して整理するスキルが求められます。
Officeの知識
Officeは人よりかなり使えるくらいでちょうど良いと思います。
もちろん、あなたが上流工程に携わる上でOfficeの能力が必須というのもありますが、それだけではありません。
中小企業にITコンサルとして入って、現状をアセスメントした後、
「ITの投資はすぐさま必要です」「これには勿論費用がかなりかかりますが、ITはそういうものです」
と話したら、クライアントとしては、
「ITコンサルとツールでいくら掛かるんだろ、、、やっぱり無理だ。依頼するのやめよ」
となっても仕方ないと思います。
まだIT化を進めていないクライアントであれば、
今あるツールを活用したり、無料もしくは安価なツールを使うだけでも変化があります。
Excelを使い倒すだけでも、小規模な事業者の情報管理はかなり進みます。
また、Officeの使い方を教えるだけで業務改善になることも少なくないです。
他にもあった方がいい能力は沢山あると思いますが、ひとまずここまで!
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渡辺事務所 渡辺達文