会社や組織を動かす仕組みは、ITで作ることができます。
「ITの仕事をしている」というとよく言われることがあります。
「ホームページ作れますか?」
「プリンタの調子が良くないので見てもらえますか?」
「SNSには強いですか?」
もちろん、これらのことについてご相談いただくのは嬉しいことです。
しかし、ITが出来ることはこれだけに限りません。
では、ここで質問です。
「ITで出来ることと何でしょうか?」
ちょっと抽象的に考えて下さい。
具体的なことで言うと、ホームページ作成やSNS活用もありますが。
抽象度を上げた答えを書くのであれば、ITで出来ることは
「会社を動かす仕組みを作ること」です。
代表的な例を1つ上げると、たとえば、「経営指示をシステム化」するために用います。
では、「経営指示をシステム化」とは何か?というと、
今まで人が記憶力や労働力を使って、努力して行っていた仕事を、
自動的に行えるような仕組みを作ることです。
この様に書くと、「従業員が楽する仕組みなのか?」と思われる方がいらっしゃいます。
確かにそういう面もありますが、システム化の効果はそれだけではありません。
- うっかりミスが減る
- 作業のスピードが上がる
- 作業者による品質のバラツキがなくなる
- 担当者がいなくても業務が止まらなくなる
- システムに溜まったデータを編集することで、経営判断に使える情報を得られる
というメリットも有ります。
そのため、IT投資に積極的な企業は、
その企業の規模にかかわらず、効率的・効果的な仕事を行えています。
この様にお伝えすると、多くの方は、「じゃあうちもIT投資してみようか」と
いきなりツールを導入したり、IT人材を雇用したりしてしまいますが、
もしそう思ったなら、本当に注意してください。
ITはただ買って置いておけば役に立つ万能薬ではありませんし、
単にプログラムのことだけ分かるシステム担当者を雇えば、
会社の体質が変わる訳でもありません。
むしろ、過度な期待と丸投げは、大怪我のもとです。
(怪我をしてITに恐怖心を抱いている中小企業は少なくありません)
ITというのは、経営者、従業員、専門家が協力し、
業務改善や意識転換と併せて取り組むことで、
はじめて成果が出るものです。
決して、誰かが頑張ればなんとかなる。という代物ではありません。
長期ビジョンの策定から運用まで
IT投資は、人件費や設備投資などと比較すると、
比較的安価に実施できると同時に、成功すると効果が大きい投資です。
しかしながら、IT投資の成功率は平均すると30%という状態にあります。
(失敗した約7割のうちには、過度な期待や丸投げをした業者も多数含まれています。)
この、成功率が30%という数字、信じられますか?
他の物づくりの事業で30%しか成功しない。となったら
かなり異常な自体だと思いますが、ITではよく起こりえます。
それがなぜ起こるかというと、
ITははじめての事が多いからです。
例えば、ある企業Aが新規事業立ち上げに向けて、
大規模なシステム構築をするとします。
そうした場合、
- 企業Aは、その事業をするのが初めて
- その事業のシステムが世に出るのも初めて
- 構築する側のシステム会社も、この開発は初めて
であり、「初めて」だらけにも関わらず、
しっかり予算と納期だけ決まっていたりするので、
どこかにシワ寄せが行き、膨大な時間とお金をムダにしてしまう。というケースが多々あります。
当事務所では、IT投資の成功率を高めるため、
システムの導入フェーズだけでなく、長期ビジョンの策定からサポートさせていただくことがあります。
経営者・従業員・専門家が協力し合うことで、ITの活用をより確かなものにします。
また、日本におけるIT投資失敗の原因として、
「IT企業がなんでも自分で作りたがる」のも挙げられます。
この世にはすでに沢山のIT製品が存在しています。
それらは、どこかのIT会社が、会社の名前をかけて作ったものであり、
他の会社がもうすでに導入したことがあり、
不具合があれば、すでに誰かが見つけて対処されています。
当事務所は、出来るだけハイリスクな開発を避け、
十分な効果が得られるように配慮しております。
渡辺事務所代表の渡辺の経験、スキル、人脈を自社の業務にお役立てください!
民間組織・非営利組織とセクターを越えて、
仕組み作りを行ってきたコンサルタントが、
貴社の仕組み作りをサポートします。
なぜ、当事務所にそれを出来るかというと、
ひとえに業務経験の幅広さによります。
多くのITコンサルタントは、
- ITの仕事のみに専念してきた
- 「システムを作る」という意識が先行している
- 大企業の案件を多く受けている
という特徴があるので、
確かに、○○億円という規模の開発は得意かもしれませんが、
中小企業の中で多角的に考える点では
不向きなことが多いです。
しかし、渡辺事務所の場合は、
- システム開発
- 事業計画作成
- プロジェクト管理
- ISO等マネジメントシステム作成
- マニュアル作成
- イベント企画運営
- 各種申請書類作成
:
と、幅広い業務を経験しており、
ITに対しても、「作るもの」ではなく、「使うもの」という認識を持っているため、
必要なところに、必要なだけのIT投資を適切に行うことができます。
→コンサルティング等のお申し込みは、お問い合わせページからお送りください。
こんな会社にオススメです
ずばり、
「情報システム部門がない会社」
「IT人材をこれから育てたい会社」
「小規模な病院・診療所」
にオススメです。
また、下記の10のリストも御覧頂いて、
複数当てはまるようでしたら、ご相談ください。
- 全員(経営者、従業員、アルバイト等)パソコンを扱えるが、スキルにばらつきがある
- 情報シスシステム部などのITの担当者がいない
- 定期的に情報セキュリティ研修を行っていない。もしくは頻度が年1回未満である。
- 情報セキュリティのルールがない。もしくは徹底されていない。
- ノウハウが文書化・標準化されておらず、属人的になっている
- ITの計画を含めた事業計画は存在しない
- 会社の理念や方針が全体に共有されていない
- パソコン本体やソフトウェアの情報が一元管理されていない
- 自社のウェブサイトを持っているが、軽微な変更を含め、全て外部委託している