IT業務を外部委託する際、丸投げすると危険な3つの理由


こんにちは。

IT顧問、ITコンサルタントの渡辺です。

 

IT業務を外部委託する際に「ITのことは分からない。お金なら払うし、外部委託先に全部任せよう」として丸投げしてはいけません。

その理由を3つご説明します。

①外部委託先との関係が悪化する

外部委託先はITのプロですが、業務のプロではありません。あなたの会社のことや業界のことについてはほぼ何も知らない状態です。

その状態で、「あとは任せた、連絡は〇〇さんとよろしく」という感じにして、その〇〇さんも「業務のことは分からないです・・・」となると、外部委託先としては、かなり仕事がやりにくい状態になります。

私も「皆忙しいから職場を後ろから見てて」と言われて放置されたことがありますが、その時はほとんど何もできませんでした。

 

②思ってもいないものが納品される

イメージや方針のすり合わせをしないor中途半端にしかすり合わせないと、意図しないものが納品されます。

極端な話、ホームページのリニューアルを依頼した時に「いまのサイトをカッコよくして。デザインとかは任せる」とホームページ会社の人に伝えた場合、ホームページ会社や憶測でサイトをリニューアルするしかありません。

その後、気に入ったデザインになっていれば良いですが、必ずしもそうなっているとは限りません。

「ここが気に入らない」「ここを変更したい」という要望を出すこともできるかもしれませんが、丸投げした以上は、大幅な修正は出来ないと思ってください。

 

③法的な責任は委託者側にある

①②のようなことになった時、発注者側としては、「お金払ったのはこっちだ」「外部委託先がプロとしてちゃんとやるべきだ」と言いたくなるかもしれません。

しかし、そのような考えが受け入れられたのは昔の話です。

「発注者にも、発注者としてやるべきことをやる責任がある」というのが、近年の一般的な見解です。

発注者がいくらお金を払っていたとしても、発注者がプロジェクトの推進に協力しない限り、発注者としての義務を果たしているとは言えません。

 

まとめ

あなたの会社の業務のことを一番よく知っているのは、あなたの会社の人しかいません。

外部委託をする際には、ちゃんとプロジェクトが上手く進むように、しっかりと自社でハンドリングをするようにしてください。

多少なりとも委託している業務の内容が分かり、適切な責任と権限のある人を担当につけるようにしてください。

「自社でITのことが分かる人がいないから担当をつけるなんて出来ない・・・」という場合には、IT顧問等のサービスも検討してみてください。