最近、IT系にも関わらず、書店で売れに売れている本があります。
書店によく行く人であれば、一度はこの黄色い本を目にしたこともあるのではないでしょうか。
この本は、元々ヒッピーとして8年間ほどアジアを旅してまわっていたにも関わらず、インターネットを介して人とコミュニケーションが出来ることからITに惹かれ、現在はWIRED誌創刊編集長をしている、ケヴィン・ケリー氏が書いた本です。
この本の概要はどうなっているのか?
それはぜひ読んでみてください。電子書籍で読むこともできますから。
ただ、結構ぶ厚い本で、いきなり読破しようとするには敷居が高いと思いますので、参考までにケヴィン・ケリーさんご本人による動画を載せておきます。
先週の金曜日に、都内にて、翻訳者である服部桂さんからお話を伺ったので、その時のことを少しまとめます。
服部桂さんの話を伺った上での感想まとめ
- テクノロジーは勝手に進化するし、どう進化するかは誰にもわからない。だから、多少の差はあるけれども、未来に対しては誰しもがスタート地点にいるようなもの。何をするにしても遅すぎるということはない。
- 新しいものが生まれたとき、それ自体には良い側面と悪い側面がある。それをどう活用できるかは発明者自身も分かっていない。悲観的な見方はいくらでもできるけど、どうせなら楽観的に明るい面に着目していった方が、世の中をより良くできる。
- あらゆるものがデータ化されて、情報が世界中を流れていくような時代では、1つ1つの情報には価値がない。そういう時代になっていくからこそ、「体験」「信用」「気持ち」などのデータ化できないものが大切になっていく
ケヴィン・ケリーさんは、元々ヒッピーとしてアジアを長年旅していただけあって、テクノロジーの進歩に対しても、若い時に培われた哲学の視点を持って眺めているという印象です。
服部桂さんを通じてケヴィン・ケリーさんのお話を聞いて、未来がまた少し楽しみになりました。
服部桂さん、ケヴィン・ケリーさん、会場スタッフの皆さま、ありがとうございました。