先日、渡辺事務所が所属している日本医療情報学会から、
「社会リスクを低減する超ビックデータプラットフォーム」の
キックオフシンポジウムのご案内をいただきました。
国の方向性や最先端の技術について俯瞰できる、またとない機会なので、参加させていただきました。
主催は、内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)です。
こちらのImPACTというのは、技術の力で社会の問題を解決しようと
内閣府が進めているプログラムのことです。
シンポジウムでは、技術(国レベルの超ビックデータ、超ビックデータを実現する基盤)と
社会的課題解決(ヘルスケア、インダストリー4.0でつながる工場)について話されました。
4時間に及び熱さの伝わってくるシンポジウムだったので、
せっかくですので、私なりに要点をかいつまんでみます。
まず、
- このシンポジウムで対象とした社会課題は、ヘルスケア(高齢社会の医療費削減)と工場(インダストリー4.0で生産性工場)。
- 膨大なデータのリアルタイム処理が必要とされる中、社会課題解決には技術の下支えが必要。
- 技術の力をもって未来の予見、先取をすることが、社会課題解決につながる。
ヘルスケアについては以下のような方向性で進むようです。
- 年間10億レコードもデータが増えるので、それを処理できる基盤を作る。
- 各病院等が持っているデータを標準化・デジタル化し、1つのデータベースで管理する。
- 個人やグループごとに時系列データを見えるようにすることで、医療資源配分を最適化をする。
つながる工場については以下のような方向性で進むようです。
- レガシーシステムの問題に対応し、生産設備のモジュール化を進める。
- マスカスタマイゼーションに対応する。
- ハッカー攻撃対策としては、工場のシミュレーターを仮想的に作り、実工場と仮想的な工場とでオペレーションに違いがないかを確認することで、故障・異常検知する。
なお、このImPACTは、イノベーション創出に向けて果敢に挑戦するメンバーを募集しているそうです。
興味のある方は、ImPACTのサイトを覗いてみてください。